ベルジュバンスをする前に知ってもらいたいこと
皮膚、毛髪のpH値
1.等電点pHiについて
皮膚、毛髪の構成物質はタンパク質になります。このタンパク質の電気的性質が全く等しい点を等電点と呼び、健康な皮膚、毛髪でpH5.0前後の数値を示していると言われています。
このpH5.0と言うのが最も活動的に働く数値と言われおり、この等電点を生理学的性点とみなします。例えば、pH6.0は科学的に酸側ですが、皮膚、毛髪からみると、アルカリ側になります。つまり、皮膚及び毛髪における中性点は、化学的中性点とは一致しないと言う事になります。
key point
皮膚、毛髪に対する等電点は年齢、食生活、生活環境等による違いがあります。各個人の正確な皮膚pH値を調べる方法は現在の所皮膚を1cm位切り取らなければ不可能なため、文献に頼る他ありませんが、長い経験やデータ(カルテ等)によってその等電点を見分けてゆく事が大切なキーポイントです。
2.タンパク質に対する酸性、アルカリ性の作用
私達の皮膚は、主として、タンパク質(アミノ酸細胞からなるケラチンタンパク質)から出来ており、毛髪や爪は、皮膚が変化したもので、このタンパク質は酸性に強くアルカリ性に弱いという性質があります。
皮膚のタンパク細胞は弱酸性ですから、皮膚、毛髪には酸性の物が合います。しかし酸性のものが全て良いかと言われると酸性が強すぎるものはNGとなります。
例えば、酸側ではレモンは美容上大変良いと言われていましたが、これを輪切りにして皮膚に直接つけますと、強すぎる収れん作用によって、皮膚の水分、栄養分、脂肪分を取られてしまい、カサカサになってしまいます。何故なら、レモンのpHは2.0位ですから、酸が強すぎて益にはならないというわけです。
皮膚に有害な細菌に対する保護者用
一般に皮膚に有害な細菌は、アルカリ性に強く酸性に弱い性質があります。
ゆえに脂肪膜が酸性であると言う事は殺菌作用を持つという重要な意味があるのです。
酸性溶液pH5.0
酸性溶液の中で細菌は死ぬ
アルカリ性溶液pH9.0
アルカリ性溶液の中で細菌は生きている
3.皮膚、毛髪の適正酸度について
タンパク質には、酸性に強くアルカリ性に弱いという性質があります。皮膚、毛髪に対して酸側のpHなら全てよいかというとそのではなく、等電点から1.5酸側以内のpH3.5までが適正酸度になります。
特電点(pHi)をpH5.0と仮定すると下の図の様に表れます。
特電点(pHi)をpH5.0と仮定すると下の図の様に表れます。
4.皮膚、毛髪は両性電解質
両性電解質について
皮膚、毛髪のタンパク質は大変デリケートであり、わずかなpHの変化で状態が変わります。アルカリ性にものに触れるとマイナスイオンを帯び(マイナス荷電という)酸性のもに触れるとプラスイオンを帯びます(プラス荷電という)。
この性質を両性電解質と呼びます。このpHの変化がどちらの側へ傾き過ぎても皮膚、毛髪の健康状態に大きな影響が生じます。
key point
等電点(pHi)がpH5.2の場合の適正酸度の範囲
※等電点(pHi)と同じpHのものは適正酸度に含まれないことに注意
5.山崎球体理論について(膨潤と収れん)
顔と頭は陸つづき
6.血液とpHについて
血液のpH値は皮膚や毛髪とは異なり、正常な状態でpH7.4位だそうです。pH7.2ですと、酸側でこの状態が続くと、成人病やポックリ病などの原因になりやすく、アルカリ側でpH7.6に近くなるとカルシムを溶かし、骨の病気や神経痛、リューマチなどになりやすいという事です。ですから、わずか0.2の差で大変な違いとなってくる訳で、pHと人体との関係は重要な意味をもっているのです。
血液のpH値をうまく保つには、タンパク質、脂肪、炭水化物のバランスが大切ですが、タンパク質は皮膚の主成分で1日60~100gが必要とされています。ただしタンパク質の主な供給源である牛肉、豚肉、魚肉、卵等は血液を酸性に傾けるので、野菜、果物等のアルカリ性食品をとってバランスをはからねばなりません。血液が健康な人で7.4pHの弱アルカリ性であるからアルカリ性物質食品を多く取れるようにして、血液の酸性度が高まり過敏な皮膚になるのを防がなければなりません。
7.pHでみた排泄作用について
体内の老廃物は、OHマイナスからHプラスの方向へ移行するという電気生理学者の説があります。
人体の断面をみると、簡単に次の様になります。そして、老廃物かは内から外へ移行してくるわけです。
ですから、表皮よりアルカリ性のものをつけたとすると、自然の摂理に逆らう事が考えられるのです。
という事は皮膚表面より酸性側のものをつけることがで初めて活発な新陳代謝を促すことができるといえるでしょう。
という事は皮膚表面より酸性側のものをつけることがで初めて活発な新陳代謝を促すことができるといえるでしょう。