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ベルジュバンスをする前に知ってもらいたいこと

ベル・ジュパンスを学ぶにあたって

人間の肌の出入帳原理

人の肌には出入口、出入帳というものがあります。
この役目と言うのは、髪や頭皮を美したり,健康にするために毛穴を通じて教えてくれるものです。どんな高価な化粧品を買い、高度なマッサージテクニックを施してみても効果でなければ意味はございません。いったん身体に入ってしまった物質を身体の外に排出することは専門家も非常に困難だと言っています。
たとえば、バケツの中の汚れた水を清らかにするために清水を入れても、最初の汚れが薄まっただけで、その汚れは、清浄されたことにはなりません。これを清浄化するためには、小さな穴でもよいから出口を作ってあげることです。清水を注いで循環させることで、いつかその水は清浄化されます。
それでは私たちの肌の場合はどうでしょうか?
皮膚のよどみで毛穴が埋まって、その毛穴が呼吸困難になり毛穴が汚れ、菌が付着する事が原因でニキビになります。シミにしても、ニキビにしても出入帳原理のアンバランスが引起こした状態です。
子供の頃の肌はモチモチしていて透明感もありますが、年齢を重ねるにつれ失われていきます。肌によどみが出るということは、血液やリンパの流れが滞り、余分な水分や老廃物がたまっていることが原因です。

人間の皮膚組織

人の体を被っている皮膚は、顔や頭の皮膚も、足の裏の皮膚も、又は頭皮のように長い髪が生えている部分でも、皮膚構造組織は変わるものではありません。
ただし、常に使う手の平や足の裏などの組織は、表皮細胞の一部が変っています。皮膚は身体の一部ということで、内臓とともに深く関わりを持っておりますので、体調不良やストレスなどからもうまく機能しなかったり、加齢によっても機能は衰えていきます。
また体内の水分を保つ重要な役割を持っています。

頭と顔は陸つづき

頭のシワを防いだり、顔の肌を美しくするためには、弱酸性の化粧水を使用する必要があります。アルカリ性の物を使用すると肌への刺激が強く肌が荒れる原因にもなります。常に弱酸性の化粧品を作用することによってシワを防止しようとう考え方なのです。
しかし顔だけ弱酸性を使用してたるみを防ぐという訳にはまいりません。頭の皮膚と顔の皮膚は毛が生えているか、いないかの違いだけで何ら変りません。ですから頭皮をたるませれば、そのたるんだ頭皮は引力の作用によっ て顔の部分にも影響してきます。
こように考えれば、頭髪化粧品をはじめ全身の化粧品は弱酸性でなければならないのです。
いままでの美容は「美しく見せる」という、いわば粉飾的な美容に重点がおかれてきましたが、根本的な意味での「美しくする」ということは健康美容であり、美容医学の分野になるでしょう。

髪は生きている

髪はカットしても血は出ませんし、痛みも感じることもございません。
髪の毛は肌の角質が変化したもので、毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素が髪の毛を成長させます。
痛みなどの感覚がないので、つい負担をかけてしまいがちですが、一度傷めてしまうと自然には元に戻りません。毛先ほど、痛みやすくなっています。ですから、髪のケアで大切なのは、まず傷めないようにすること。傷んでしまったら、傷みを進行させない様によりていねいなケアをすることが大切です。
髪を物ととらえるか、生物ととらえるかでは、180度の方向が違ってきます。

人間とpHの関係

ある生物学者は、宇宙は極超微小の電気の粒で充満されており、最近は、その粒は丸くて直径までわかってきたと書いていました。
また、人間も宇宙の電気粒子よりも、もっと極超微小の粒の凝集物に過ぎない、とも述べています。
この説に対して全く感銘する理由の実例として挙げたことに、血液があります。
つまり、水にも電気的性質があるし、人体の65%は水であるし、血液もその部類に入るでしょう。
電気的性質とはH(水素イオン・酸性、OH (水酸イオン・アルカリ性)というイオン電気のことです。

pH(ペーハー)の理論

pH(ペーハー)について

pHとは水素イオン濃度指数の事を言い、酸性、アルカリ性を測定するものさしです。

水はH2Oという化学記号で表わされ世界共通です。そして、水には電気的 な性質があります。又、pHは水に溶けて初めて測定できるもので、水溶液 にするためには水が媒体となるのが基本です。これを化学式で表すと、

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酸性を示すH+(水素イオン)濃度とアルカリ性を示すOH-(水酸イオン)濃度の割合でpHが決まり、0.0~14.0までの指数であらわされ、両方が同じ濃度指数のときを化学的に中性(pH7.0)と呼び、H+指数 = OH 指数ということで、 酸性でもアルカリ性でもなくなります。

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中性とは、言い換えれば、電気的性質が全く等しい点とも言えるわけです。

 

ベル・ジュバンスの酸化還元の原理

このような自然の細胞配列を考えれば、皮膚表面に分泌される皮下脂肪のpHよりも、弱酸性の化粧水、シャンプー剤、パーマ液、毛染剤でなければ、体内の老廃物質の排泄作用を促進するという条件にあてはまりません。蛋白細胞である毛髪や皮膚を痛めず、しかも人間の体に合った考え方をすれば、酸化還元もまた異なった方向で開発することが出来ます。要するに皮膚のpH値よりも弱酸性のもので処理することが必要となります。
ベル・ジュバンス第1剤は還元剤(pH4.5~4.7)でその還元力は非常に適切で85%より多くは作用しないのです。これに対して第2剤は酸化剤(pH4.0)でその酸化力は還元力をはるかに上回る作用があります。
ベル・ジュバンスの還元剤で、毛髪のシスチン結合を切断しておいてワインディングをし、酸化を行えばウエーブが得られるし、ロットに巻かずに、直毛のまま酸化を行えばトリートメントということになります。
ベル・ジュバンスの還元と酸化では、還元つまり第1剤によって取除いた酸素量に対して、より多量の酸素を供給を行います。
美しくみせるという美容法から、真に美しくすることが大切です。自分自身が美しい肌をもってこそ、その真髄にふれているのです。

皮膚、毛髪のpH値

1.等電点pHiについて

皮膚、毛髪の構成物質はタンパク質になります。このタンパク質の電気的性質が全く等しい点を等電点と呼び、健康な皮膚、毛髪でpH5.0前後の数値を示していると言われています。
このpH5.0と言うのが最も活動的に働く数値と言われおり、この等電点を生理学的性点とみなします。例えば、pH6.0は科学的に酸側ですが、皮膚、毛髪からみると、アルカリ側になります。つまり、皮膚及び毛髪における中性点は、化学的中性点とは一致しないと言う事になります。
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key point

皮膚、毛髪に対する等電点は年齢、食生活、生活環境等による違いがあります。各個人の正確な皮膚pH値を調べる方法は現在の所皮膚を1cm位切り取らなければ不可能なため、文献に頼る他ありませんが、長い経験やデータ(カルテ等)によってその等電点を見分けてゆく事が大切なキーポイントです。

2.タンパク質に対する酸性、アルカリ性の作用

私達の皮膚は、主として、タンパク質(アミノ酸細胞からなるケラチンタンパク質)から出来ており、毛髪や爪は、皮膚が変化したもので、このタンパク質は酸性に強くアルカリ性に弱いという性質があります。
皮膚のタンパク細胞は弱酸性ですから、皮膚、毛髪には酸性の物が合います。しかし酸性のものが全て良いかと言われると酸性が強すぎるものはNGとなります。
例えば、酸側ではレモンは美容上大変良いと言われていましたが、これを輪切りにして皮膚に直接つけますと、強すぎる収れん作用によって、皮膚の水分、栄養分、脂肪分を取られてしまい、カサカサになってしまいます。何故なら、レモンのpHは2.0位ですから、酸が強すぎて益にはならないというわけです。
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皮膚に有害な細菌に対する保護者用

一般に皮膚に有害な細菌は、アルカリ性に強く酸性に弱い性質があります。
ゆえに脂肪膜が酸性であると言う事は殺菌作用を持つという重要な意味があるのです。

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酸性溶液pH5.0
酸性溶液の中で細菌は死ぬ

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アルカリ性溶液pH9.0
アルカリ性溶液の中で細菌は生きている

 

3.皮膚、毛髪の適正酸度について

タンパク質には、酸性に強くアルカリ性に弱いという性質があります。皮膚、毛髪に対して酸側のpHなら全てよいかというとそのではなく、等電点から1.5酸側以内のpH3.5までが適正酸度になります。
特電点(pHi)をpH5.0と仮定すると下の図の様に表れます。
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4.皮膚、毛髪は両性電解質

両性電解質について
皮膚、毛髪のタンパク質は大変デリケートであり、わずかなpHの変化で状態が変わります。アルカリ性にものに触れるとマイナスイオンを帯び(マイナス荷電という)酸性のもに触れるとプラスイオンを帯びます(プラス荷電という)。
この性質を両性電解質と呼びます。このpHの変化がどちらの側へ傾き過ぎても皮膚、毛髪の健康状態に大きな影響が生じます。
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key point

等電点(pHi)がpH5.2の場合の適正酸度の範囲

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※等電点(pHi)と同じpHのものは適正酸度に含まれないことに注意

5.山崎球体理論について(膨潤と収れん)

顔と頭は陸つづき

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6.血液とpHについて

血液のpH値は皮膚や毛髪とは異なり、正常な状態でpH7.4位だそうです。pH7.2ですと、酸側でこの状態が続くと、成人病やポックリ病などの原因になりやすく、アルカリ側でpH7.6に近くなるとカルシムを溶かし、骨の病気や神経痛、リューマチなどになりやすいという事です。ですから、わずか0.2の差で大変な違いとなってくる訳で、pHと人体との関係は重要な意味をもっているのです。
血液のpH値をうまく保つには、タンパク質、脂肪、炭水化物のバランスが大切ですが、タンパク質は皮膚の主成分で1日60~100gが必要とされています。ただしタンパク質の主な供給源である牛肉、豚肉、魚肉、卵等は血液を酸性に傾けるので、野菜、果物等のアルカリ性食品をとってバランスをはからねばなりません。血液が健康な人で7.4pHの弱アルカリ性であるからアルカリ性物質食品を多く取れるようにして、血液の酸性度が高まり過敏な皮膚になるのを防がなければなりません。
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7.pHでみた排泄作用について

体内の老廃物は、OHマイナスからHプラスの方向へ移行するという電気生理学者の説があります。
人体の断面をみると、簡単に次の様になります。そして、老廃物かは内から外へ移行してくるわけです。
ですから、表皮よりアルカリ性のものをつけたとすると、自然の摂理に逆らう事が考えられるのです。
という事は皮膚表面より酸性側のものをつけることがで初めて活発な新陳代謝を促すことができるといえるでしょう。
人体の断面図

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皮膚の断面図

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